マインドマップは、新しいアイデアを出すのを助けてくれます。
開発設計者には、これまでになかった新しい発想・アイデアを求められるというような、”創造性”という能力が重視されます。
また、起きている問題事象を的確に把握し、問題を解決する方法を発想し、解決することも求められます。
つまり、発想・アイデアをだせるか?出せないか? の違いが、開発設計者の将来を分けていく…と言っても過言ではないと思っています。(その人が開発設計者に向いているかどうか適性判断するのに使えるのかもしれません。)
この「マインドマップ」という手法を使う方法を身に付ければ、深く思考できるだけでなく、創造性を発揮したり斬新な発想(アイデア)を生み出すことが容易になるという 優れモノです。
みなさんもこれを活用して、”考えが深くて斬新なアイデアを出すヤツ” と言ってもらえる 開発設計者になってください!!
マインドマップは、開発設計の初期のような、つかみどころのない雲のような状況の時に威力を発揮します。
”ある主題”に関連した考えをつないでいき、考えのモレをなくす感じです。
昔の番組で「連想ゲーム」に似ていると思います。
マインドマップとは何か?
マインドマップとは、思考(考え)を可視化して説明する手法です。
「考え」に対する「考え」を繋げていく手法です。
昔、あるTV局で放送されていた「連想ゲーム」という番組の内容と似ています。
その番組とマインドマップの違いは、1枚のシートにすべての「考え」を書くところが違います。
このマインドマップを使うと、開発・設計の要件や 起きている事態の全体を、一目で漏れなく見渡すことができるようになります。
また、考慮すべき要素を洗い出せて、要素同士の関連性がわかるようになります。
頭の中の考えを可視化して整理できるツールなので、開発設計者にとって非常に強力な味方となる存在です。
似たような手法でFTAがありますが、FTAは「なぜ?」を繰り返すので、「考え」が収束して原因にたどり着く感じです。マインドマップは「考えの連想」なので、「考え」が発散していく感じです。
マインドマップはいつ使うか?
マインドマップはいつ使うのでしょうか?
Webを見ていると、今までになかったアイデアや解決策を探すときに使うと説明されています。
確かに、案がなくて困ったときに使うと、威力を発揮します。
開発設計でマインドマップを使う場合はどうでしょうか?
商品開発のマーケティングに参画するのであれば、マーケット(市場)のどこをターゲットにするか?といったマーケティングの方向性検討に使えます。
ターゲットが決まったあと、製品や装置の仕様や機能を決める 開発初期段階でも使うことができます。 仕様や機能をくまなく書き出すことができるので、検討忘れがなくなります。そうすると、開発設計の工程が進んでいったとき、「忘れてた!!」なんていう、大変重大な事態が発生するのを避けることができます。
仕様や機能が決まったけど、自社が開発設計に必要な技術の どの部分を持っているか?ほかの会社に外注しないと できないのはどこか?技術力UPのために人を採用しないといけない部分があるか?など、技術力+リソースの検討をするのに使うこともできます。
選択肢が多い検討をするときには、ほぼ使える感じですね。
誰かの講話を聴くときに、マインドマップを使っている…という強者もいました。
(あとでメモったマインドマップを見返したときに、メモの行間を想像する振れ幅が大きくなりそうな気がするんですが..。記憶力がある人向けの使い方ですね。)
マインドマップをなぜ使うか?どんな効果があるか?
マインドマップをなぜ使うのでしょうか?
これまで述べた通り、新しい発想・アイデアを得る目的で使います。
また、「想定外」を少なくするリスクヘッジの目的で使うこともあります。
開発設計の工程の途中で想定外が起こると、プロジェクトひいては会社にとって致命傷になることがほとんどです。
「カネ・ヒト・トキ」が想定外の損失を穴埋めするために一気に奪われることになります。
先に全体をある程度見渡すことができていれば、対処方法があったはずです。マインドマップを使っていれば、全体を俯瞰して ある程度予想して備えができていたかもしれません。
マインドマップはどう書けばいい?
マインドマップを書くにはどうすればいいでしょうか?
考えたい「テーマ」(プロジェクトや問題点や事象など抽象的なもの)を用紙やPC上のフィールドの真ん中に書きます。
その「テーマ」から思いつく・連想する「考え1」(テーマよりも少し具体的だが抽象的なもの)を真ん中のテーマの周囲に書きます。
真ん中の「テーマ」と「考え1」を線で繋げます。
次に「考え1」に関連していて連想する「考え2」(「考え1」よりも具体的なもの」)を「考え1」の周囲に書いて線で繋げます。(関係がある「考え」を線で繋げます)
この一連の繰り返しを「考え」が出なくなるまでおこないます。
似たような「考え」が出てきたときは枝を超えて線で結びます。
場合によっては、位置替えすることもあります。
こうして出来上がった図がマインドマップです。
おすすめの本
マインドマップの発明者である、トニー・ブザンさん本人が書いた本を下に挙げます。
ぜひ購入して、実践してみてください。
(本の画像をクリックするとリンク先へ行きます)
マインドマップの発明者自らが執筆した原典で、基本的な概念と書き方が書かれた、おすすめ本です。
マインドマップをやるなら発明者の本は外せないですね。
インストラクター養成講座では必須らしく、手元に置いて実践で使っている人も多いそうです。購入したほうがいいですね。
マインドマップを応用した使い方と感想
私はプロジェクトリーダーを初めて任せられたときに、既にプロジェクトリーダーで大活躍している人から、このツールの存在と活用法について知りました。
全体を俯瞰したり仕様の漏れを無くすために使うことに加えて、予想できないことが何かを、あらかじめ予想しておくために使っているということでした。
教えられたように このツールを使うと、先読みで行動できるようになったことと、毎日朝から不安や怖さでブルー なんていうことがなくなって、”あっ、予想していたアレね” という感じになりました。
是非、みなさんも、このマインドマップを活用してみてください。
考えの整理と同時に、新たな発見があったり、自分の創造性を磨くことができたりするに違いありません。
先読みツールとしても、マインドマップを使ってます。
効果は、安心感が得られるって感じです。
マインドマップの参考書
マインドマップの書き方はweb上にたくさんありますので、webをGoogle検索して そちらをご覧ください。
参考までに、リンクを記載しておきます。
https://cacoo.com/ja/blog/how-to-mind-map-and-utilization-scenes-for-beginners/